マンガ「3月のライオン」の魅力

マンガ「3月のライオン」が面白い。事故で家族を失い、将棋の師匠の内弟子となるしかなかった、天才将棋少年が主人公。彼の孤独感がひしひしと伝わってくる。

しかし彼は、ひょんなことから下町の人情一家と知り合い、三姉妹と心を通わせる。また、将棋のライバルや先輩、高校の先生や部活仲間らと、不器用ながらも交流を持つように。

この、孤独だった少年が、だんだん自分の周りと心通わせていく過程が、たまらなく愛おしい。普通なら家庭内で、血の通ったやり取りを経験しながら大人になるところを、それが欠落したまま育った主人公。彼を取り巻く人々のあたたかな空気が、心和ませる。生真面目でかたくなで、一生懸命に生きてきた主人公を、思わず応援したくなる。